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クライ・ベイビー スペシャル・エディション]

1954年、ボルティモア。山の手のお嬢様アリスン(エイミー・ロケイン)と、不良グループのリーダー クライ・ベイビー(ジョニー・デップ)は、ある事がきっかけでお互いに一目惚れ。アリスンのボーイフレンド・ボールドウィンとアリスンの祖母は、2人を引き離そうと躍起になるがうまくいかない。ある日、クライ・ベイビーは単身アリソンの家に乗り込み、彼女をダンスパーティに無理矢理誘う。怒ったボールドウィンはパーティー会場に殴り込みをかけ、混乱の中、逮捕されたクライ・ベイビーは感化院へ送られた。クライ・ベイビーの仲間達はアリスンを誘拐し、祖母も味方に引き入れて、感化院へ直行するが…。50年代末のティーンズ映画の雰囲気そのままに、とある町の伝説的なロッカーで名うてのバイカーでもある主人公と、彼に憧れる少女のロマンスを、ミュージカル・シーンたっぷりにおとぎ話風に描いた作品。
初めてこの映画を見たのですが、ほぼ100%ミュージカル映画。歌って(吹き替えだが)踊るジョニーが見られます。自他共に認めるほどの「不良」であるクライ・ベイビーは非常に優しい心の持ち主で、すぐに涙をこぼしてしまうほど。不良の定義からちょっぴり外れている彼が魅力的でした。
ただ、ストーリー展開はかなり強引。あれよあれよ、という間に2人は恋に落ち(というかあまりにも唐突すぎる)、クライ・ベイビーの環境は「こんなのあり?」というくらいに強調され(アメリカではあるのかもしれないけど、日本では想像がつかない)、お嬢様がいきなりロックを歌いだすシーンでは驚愕。祖母から厳しくしつけられている彼女がロックなんか聞くか?みたいな感じで。挙句、感化院でのクライ・ベイビーは周囲にすぐに馴染み、彼の歌を聞くと共感する仲間が増える…(苦笑) アリスンの祖母の感情の変化も急すぎ。なので、ストーリーにはほとんど共感することが出来なかったですね。
というか、どちらかというと苦手なタイプの映画です。ミュージカル仕立てっていうのもダメなんですよ、私。台詞を喋っているかと思えば、突然歌いだすし、それを聞いているこちらとしては非常に気恥ずかしいものがありました。どちらかというと、ストーリー展開を重視するので(これからどうなるのかな?とか、ここはどういう風に表現するのかな?とか)今回の映画にはちょっと残念な思いが残りました。今までに無いジョニーが見られたのは非常に嬉しいんですが。
撮影当時、ジョニーは27歳。そんな年齢の彼が高校生を演じるのは無理があるのではないか?と思いましたが、元々童顔なのか違和感が無かったのが不思議です。ちょうど「21 Jump Street」を撮影している時だったのでアメリカでは特に問題は無かったのかもしれません。この映画をきっかけに「ハリウッド」に進出し、今の彼がいることも確かなので、それなりに評価すべき映画なのでしょう。
必見所として「感化院でポロリと涙をこぼすジョニー」と「感化院を脱走する時にズボンが脱げてしまい(ありがちな縞々模様の拘束服)白いブリーフ姿になってしまうジョニー」でしたw
かるーいタッチのミュージカルがお好きな方には向いている映画だと思います。
余談:ウィレム・デフォーが感化院の刑務官として、ちょい役で出ていたのにはびっくり。