[
ギルバート・グレイプ]

待ちに待った「ギルバート・グレイプ」の廉価版が発売となりました。発売日は2005年8月26日。生産中止のはずだったのに、発売されるということは、リクエストが非常に多かったのでしょうね。なにはともあれ、非常に嬉しいことです。以下、内容は以前と同じ。
アイオワ州の片田舎・エンドーラが舞台。主人公のギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は、生まれてから24年、街を出たことがなく、しがない食料品店で働き、日々悶々とした生活を送っていた。彼は、知的障害を持つ弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、過食症を病む250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ており、長男として非常に責任を感じている。だが、彼は不満を抱えつつ、毎日を生きるだけで精一杯。そんなある日トレーラー・ハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキー(ジュリエット・ルイス)が現れる。彼女の前向きな考えに、ギルバートも少しずつ変化が起こっていく。1993年作。
ごく普通の家庭を、淡々と描いた作品です。基本的に私は、こういう内容のものには、あまり興味は無いのですが(冒険活劇の方が好きかも)、それでも見ているうちに、グイグイと引き込まれてしまいました。弟・アーニーを思う兄・ギルバートのジョニーの演技が素晴らしいです。あまり喋らないんですが、表情や目だけで演技をしていて、それが「家族を思う気持ち」を如実に表現している、と思いました。こういった普通のお兄さんの演技は、ジョニーとしては大変珍しいと思いますが、違和感は全くありません。
複雑な家庭での様々な出来事に苦悩するギルバートですが、ベッキーと出会うことで、次第に変わっていく様子も、「ピュアな恋愛」という表現方法が素敵。近年稀に見ない「名作」だと思います。ラスト近くでは、ついつい涙腺が弱くなってしまいまして。気づくと涙を流していました。
あと、アカデミー助演男優賞にノミネートされた、レオナルド・ディカプリオの演技が本当に凄い。当時はまだ若干19歳という若さにも関わらず、あの難しいテーマに果敢にチャレンジし、ジョニーを食うほどの演技力。まだ、ディカプリオの存在を知らなかった人は、「あの役がディカプリオだとは思わなかった」とコメントされていました。私は今まで、ディカプリオにはあまり興味が無かったのですが、これを見て見直しました。ディカプリオ出演の映画を見てみようかなーと。(「太陽と月に背いて」「仮面の男」「ギャング・オブ・ニューヨーク」など)
余談として。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに出演している、クリスピン・グローヴァーとメアリー・スティーンバージェンがいい味を出しています。興味がおありの方は、何処に出ているのか、探してみてはいかがですか?