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夜になるまえに]

キューバ出身の作家・レイナルド・アレナスが綴った自伝を映画化。アレナス(ハビエル・バルデム)は詩に夢中になりキューバ革命の熱狂を経て、20歳で作家としてデビューをはたす。しかし、カストロ独裁政権下では、同性愛者として迫害を受け、小説は発禁処分で自らも投獄される。その後、ニューヨークへ亡命し自殺することとなる。ジョニー・デップは「女装好きの囚人・ボンボン」と「カストロ政権内の中尉」役で出演。2000年作。
同性愛をテーマにしているので、そういうシーンも数多くあり、苦手な人にはかなり辛い内容になっているかもしれません。ですが、映像は非常に綺麗で、音楽も美しい。淡々と綴られた展開にも無理無く見られます。主役のハビエル・バルデムの演技は、迫力があり、ついつい感情移入をしてしまいます。さすが、アカデミー主演男優賞にノミネートされただけあります。ただでさえ「同性愛者」というだけで迫害される立場であるのに、芸術家という点も重ねて差別を受け、悲観的になりつつ自分の世界を広げていく辺りは醍醐味がありました。一風変わった「ヒューマンドラマ」だと思います。

ジョニーの出番は全編を通して10分くらいです。しかも2役での出演。ブロンドで厚化粧、衣装は奇抜な「女装好きの運び屋・ボンボン」。この衣装で出てきたときには、椅子からひっくり返りそうになりました(苦笑) しかも、顔のアップから始まるのではなく、お尻のアップから……。男性とは思えないほどの綺麗なラインのお尻でした。(どこ見てるんだろ) もうひとつは、アレナスに精神的圧迫を加える、政府の役人「ビクトル中尉」。制服姿がストイックで素敵なのですが、どうもアレナスに対して危害の加え方が…変わってるような(彼も同性愛者?と思わせるような)。
たった10分程度の出演なのに、この映画をピシッと締めているように思います。彼がこの映画に出ることになったのは、自分から「出たい」と言ったそうで。内容に非常に感動・感銘したからだとか。ただ、ジョニーが見たいから、という理由だけで、この映画を見るにはちょっと辛いかもしれません。出てくるまで時間がかかりますし(約1時間程度後に出演)、内容もかなりシビアでハード。軽い気持ちで見ることは出来ない内容ですので。でも、個人的にはお薦めです。